法律は成立した瞬間に始まらない。公布と施行の間にある時間

法律が動き出すまで
成立 国会で可決
公布 官報で公示
施行 定められた日から効力

成立・公布・施行は別の出来事

衆参両院の議決など所定の手続を経ると法律が成立します。その後、天皇が国事行為として公布し、官報に掲載されます。公布は法令を一般に知らせる公式な手続です。

実際に規定が効力を持つ施行日は、法律の附則に「公布の日から」「令和○年○月○日から」「公布の日から起算して○月を超えない範囲で政令で定める日」などと書かれます。

準備期間を置く理由

新制度には申請様式、システム、周知、事業者の対応が必要です。公布から施行までの猶予は、ルールを知り行動を変える準備期間になります。

一つの改正法でも条文ごとに施行日が違うことがあります。ニュースの「法律成立」だけを見て、すべての規定がすでに適用されていると思わないことが重要です。

附則はおまけではない

附則には施行日、経過措置、旧制度との切替え、見直し規定が置かれます。本文だけ読んでも、いつ誰に適用されるか分からない場合があるため、実務では附則が答えになることも少なくありません。

参考資料