自動認識が迷う境界には共通点がある
背景が単色の壁ならきれいに自動で切り抜けても、市松模様の床や、物がごちゃごちゃ置かれた部屋を背景にした写真は、自動ツールがうまく判定できないことがあります。
共通しているのは、被写体と背景の色や明るさが近い場所です。こうした場所では、境界を明確に判定する手がかりが少なくなるため、自動処理だけでなく人間の目で見ても輪郭を見つけにくくなります。
消しゴムではなく、マスクとして考える
こうした複雑な背景を切り抜くコツは、いきなり細部をなぞるのではなく、「つながった背景を一括で消す」機能から手をつけることです。同じような色がつながっている領域をまとめて選択して消せるので、背景の大部分を一度に処理できます。
その後、境界線付近など自動ではうまく処理しきれない細かい部分だけを、指でなぞって消す・復元するを繰り返して仕上げます。元画像を直接削っていく感覚ではなく、表示・非表示を記録する「マスク」を重ねていく感覚で作業すると、行き過ぎても戻しながら輪郭を調整できます。作業の途中で消しすぎてしまった場合も、復元操作で戻せるので、思い切って作業を進めやすいのもポイントです。